【上級】水中写真の始め方を徹底解説!! ③ 水中一眼カメラ 大公開【Nauticam, ハウジング】

【上級】水中写真の始め方を徹底解説!! ③ 水中一眼カメラ 大公開【Nauticam, ハウジング】

こんにちは、サラリーマンPhotographer いくまもんです。

水中写真に興味あるあなた「水中写真を始めたいけど、何を買ったらいいかわからない」とか「水中写真おすすめのカメラは?」とか私の所にもたくさんの相談が飛んできます。

このようなお悩みを解決すべく、私が水中写真の始め方に関して徹底解説をします!!
今回は水中一眼レフの私のシステムを大公開します!!
これから水中一眼レフを始めたいという方のお役に少しでも立てればと思います!!

 

本記事の内容

  • 水中活動の種類を知ることができる
  • 水中一眼レフのメリットデメリットを知ることができる
  • いくまもんの水中一眼レフシステムを知ることができる

私、いくまもんはカメラを本格的に始めてから2年でカメラメーカーのNikonが主催しているニッコールフォトコンテストでニッコール大賞、5年でNature’s Best Asiaという世界のプロが競うフォトコンテストで優秀賞を獲ることができました。水中写真はまだ始めたばかりですが、始めたばかりだからこそ、これから水中写真を始めたいという方のサポートができるのではないかと本気で考えています。

ダイビングのライセンスをセブで取得し、私も一眼レフのハウジングの選び方、買い方など大変悩みました。。。(ちなみにこの時の私のログはなんと9本。アドバンス取得したばかりですでにカメラのハウジングを検討していました笑)
メーカーのHP以外どこにも情報がなく、何がおすすめか、どのように決めればいいか、全然分からなかったんです。
そのときの自分に送りたい気持ちで記事を書きました。

もし前回の記事をまだお読みでない方は読んでいただけると助かります。

【初級】水中写真の始め方を徹底解説!!種類やおすすめ機種を紹介①【2つのダイブの違い, GoPro】
水中写真を始めたいと思っているあなた、今回は初級者編として水中写真を始めるうえで知っておくべき、2つダイビングの種類、撮影機材の種類を3つに分けて徹底解説!!
【初級】水中写真の始め方を徹底解説!!種類やおすすめ機種を紹介②【TG-6 ,Nauticam, Anthis他】
水中写真を始めたいと思っているあなた、今回は初級者編として水中写真を始めるうえで知っておくべき、撮影機材の種類、特にこの記事では「水中コンパクトデジタルカメラ」、「一眼レフカメラ+ハウジング」と2つに分けて徹底解説!!

1. 水中写真の種類とそのまとめ一覧

さぁ、水中活動を決めたら、どんな機材の種類があるのか見てみましょう。
大きく分けて3種類に分かれると思います。

  • [1]アクションカメラ
  • [2]コンパクトデジタルカメラ
  • [3]一眼レフカメラ

私が今使っているのは
[1]と[3]になります。

2.【復習】水中一眼レフカメラのメリット・デメリット

まずは水中一眼レフカメラのメリット・デメリットを復習していきましょう。
あなたが本当に水中一眼レフにするべきかどうかきちんと考えてもらうためです。

水中一眼レフカメラのメリット

①画質
もちろん最大のメリットは圧倒的な写真画質にあります。
フルサイズ一眼レフを選択することができるため、暗い水中でもかなり細部まで描写してくれます。その違いは圧倒的であり、これこそ一眼レフにすべきかどうかの最大のポイントになります。
②レンズ選択の幅
一眼レフを選択するメリットの2つ目は「レンズを選択できること」になります。
自分の撮りたい写真をベースに広角、標準、マクロ、魚眼・・・と理論的には全てのシーンに対応が可能になります。
③ストロボ装着
外付けのストロボを付けることができるのもメリットです。(コンデジでも付けられます。)
(※フラッシュ、スピードライトなどいくつかの呼び方がありますが、本記事ではストロボと呼びます。)
水中写真には”ストロボ”が不可欠です。なぜなら水深が深いと太陽からの光は赤系の色から失われていき、青や緑に偏った世界となっていきます。照明光なしに写真を撮ると青や緑一色の写真になりがちです。

水中写真を極めたい、フォトコン狙いたい!!
という方は一眼レフカメラ+ハウジングのタイプがおすすめです。

水中一眼レフカメラのデメリット

①価格

最大の欠点
費用があまりにも高額
なことに尽きると思います。

フルサイズの一眼レフを購入する必要があり20万~35万円、更にレンズ代がかかってきます。
ここまで持っているという前提でハウジング購入進んでいくことになります。

ハウジング本体はなんと40万円以上、これはあくまで本体、そこから更にポートと呼ばれるレンズを包む筒部分と、ポートにレンズがついていない場合は、レンズを外付けで装着する必要があります。
問題はポート(筒)をレンズごとに購入しないといけないという点です。
更にそこからストロボが1個あたり3~6万円、それを取り付けるためのアームが1万円~、クランプも0.5万円前後かかります。
システム全体としてはだいたい80~120万円を想定しておく必要があります。

②レンズ交換ができない

ポートシステムが原因で、水中でのレンズ交換はできません
なのでダイビングが始まる前に、インストラクターに事前に次のポイントがどのような場所で、どのような生物と出会えるか確認をしていく必要があります。

③とにかく重い

本当に運搬には苦しみます。海やボートへの運搬はもちろんのこと、問題は旅先への運搬。
本体重量、付属品、梱包を含めると飛行機のMAX重量を軽くオーバーしていきます。
水中ではフロート(浮き)が付いているため、そこまで重量は感じませんが、やはりブンブン振り回せないので、機動性はアクションカメラやコンデジに大きく劣ります。

3. いくまもん 水中一眼レフハウジング 大公開!!

さぁ、いよいよ機材の詳しい説明に入っていきます。
いくまもん水中一眼カメラ+ハウジングのシステムはこちらになります。

【上級】水中写真の始め方を徹底解説!! ③ 水中一眼カメラ 大公開【Nauticam, ハウジング】

ちょっと背景もごちゃごちゃしてわかりにくいので解説するとこんな感じです。

【上級】水中写真の始め方を徹底解説!! ③ 水中一眼カメラ 大公開【Nauticam, ハウジング】

超たくさんアイテムあると思いません?
メカが嫌いなヒトはこれだけで勘弁って言われそうですね。

システムを一覧リストにしてみました。

【上級】水中写真の始め方を徹底解説!! ③ 水中一眼カメラ 大公開【Nauticam, ハウジング】

以降、一つ一つ詳しく解説していきます!!

4. 一眼レフカメラ本体&レンズ

私の一眼レフ本体はNikon D850とフルサイズ一眼レフを使用しています。
これは水中・陸上関わらずこのD850 を使用しています。
個人的にはNikon史上最強のカメラ、NikonのZミラーレスが出てきた後でさえ、感じている大好きなカメラです。

ニコン デジタル一眼レフカメラ D850 ボディ【送料無料】【KK9N0D18P】

レンズは海写真では4種類使用しています。

  • 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE
  • AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
  • AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
  • AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR

正直16-35㎜ f4はあまり使っていません。私の技術的な問題もありますが、あまりいい絵が撮れないです。

5. ハウジング

水中カメラにおいて一番大事なポイント、カメラ本体を包むケースです。

私のポートはNauticamのハウジングを使用しています。

【初級】水中写真の始め方を徹底解説!!種類やおすすめ機種を紹介①【2つのダイブの違い, GoPro】

【上級】水中写真の始め方を徹底解説!! ③ 水中一眼カメラ 大公開【Nauticam, ハウジング】

[ Nauticam ] ノーティカム NA D850 防水ハウジング for Nikon D850 【本体のみ】

なぜ数あるハウジングからNauticamにしたのか、その理由は

  • 世界のフォトコンで入賞している人にNauticamが多かったから
  • 見た目は断トツでカッコいい
  • リークセンサーやTTL,ビューファインダーなどオプション装備が充実している

というところです。
中身を空けるとこんなにもメカメカしい所も好きなポイントです。

【上級】水中写真の始め方を徹底解説!! ③ 水中一眼カメラ 大公開【Nauticam, ハウジング】

6. ポート

次に紹介するのがポートです。
ポートというのはいわゆるカメラレンズを包む”筒”の部分。
図で見ると下のようになっています。

【上級】水中写真の始め方を徹底解説!! ③ 水中一眼カメラ 大公開【Nauticam, ハウジング】

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ポート部分は主に

  • レンズ
  • エクステンション
  • ギア

とそれぞれの部分に分かれます。
エクステンションとレンズが一緒になっているものもあれば、そうでないものもあるので、何が必要かはメーカーのシステム図を確認する必要があります。
ギアはカメラレンズに装着することにより、ズームリングorピントリングをハウジングで外から回すことができるようにする歯車のことです。
これはポートとは別売りになっておりますが、ポートシステムの一部として購入するべきMustアイテムです。

Nauticamシステムチャート
水中機材メーカー

 

メーカーのシステム図、読みづらいって方は私のポートの使用している機材の詳細も載せておくので参考にしてみてください。

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8. ストロボ

水中カメラ用のストロボは色々種類がありますが、私はINON製の物を使っています。

【あす楽対応】INON(イノン) Z-330 大光量水中ストロボ

皆様が求める発光量や連射量に合わせて決めていくのが良いと思います。

9. フロートシステム&メインアーム

陸上では大変重い水中一眼レフですが、実は水中ではそこまで重くありません。
それはこのフロートシステム、すなわち”浮き”を付けているからです。

どのくらいの浮力が必要かは、お持ちのシステムの重量を測りながら決めると良いと思います。
私は1kgの浮力を付けていますが、微妙200~300gぐらい少し足してもいいかな、という感じです。
あまり付けすぎるとエントリー時沈まなくて大変です。

フロートそのものはINONのカーボン伸縮チューブにぴったりはまる「メガフロートチューブM」というものを付けています。


伸縮しないアームももちろん売っているのですが、伸縮タイプをつけることにより広角の時は広げる、マクロの時は畳む、、のように使い分けることができるので私としてはマストアイテムになります。

8 その他

あとはお好みで色々オプションを付けていくと良いと思います。
例えば私の場合は「バキュームバルブ」と「バキュームリークセンサー」というものを付けていて、ハウジング内を真空状態にすることにより密閉性を高める、浮力を一定に保つことができるなどの効果もあり、更にもし密閉できておらず空気が入りこんだら検知をしてくれるので、水に浸けて確認するなどの行為が必要なくおすすめです。

【上級】水中写真の始め方を徹底解説!! ③ 水中一眼カメラ 大公開【Nauticam, ハウジング】

あとは深く、暗い海に入る場合は水中ライトをもう一つ付けたり、GoProを上につけてそちらで動画を対応させています。

9 最後に

以上、いかがだったでしょうか?
水中ハウジングは高い買い物なので、買ったあとに後悔したくないと思います。
とはいえ、現時点全然情報がなく、今回記事を書いてみようと思いました。
是非皆様のシステムも今後教えていただき、このブログをデータベース化できればいいなと思いました。

分からないことがあれば、是非遠慮なく聞いてください。いつでもLINE@でお問合せください。
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